柔道と私

 私は、子どもの頃から武道に憧れており、学生時代は剣道、柔道に熱中していました。
特に、柔道は、オリンピックで活躍していた田村亮子選手や野村忠宏選手が、小さな身体で大きな選手を相手に一本背負いを決めている光景は、まさに『柔よく剛を制す』で、憧れが動機で始めました。
稽古は、受け身、脇締め、立ち技、寝技、乱取りなど、夏は汗だく、冬は寒さに震える日々でしたが、来る日も来る日も明け暮れたお蔭で、集中力や忍耐力が随分と鍛えられたと思います。師匠は、厳しい稽古で知られた方で、礼儀作法を重んじご指導くださったことが、とても勉強になりました。
私の得意技は、「体落とし」と「背負い投げ」で、稽古に稽古を重ね、自分より大きな相手に技が決まった時は、まさに感無量でした。その一方で、敗れた時の悔しさも強かったですが、柔道仲間との励まし合い、稽古を積み重ねました。
高校三年生の時、柔道の稽古の最中に、友人が大怪我をし、長期に亘って療養生活を余儀なくされたこともありました。私は、柔道に熱中するあまり、進路を決めかねていましたが、その友人から励まされ、「医師になろう」と一念発起しました。柔道で培った『心技体(しん・ぎ・たい)』つまり精神力、技術力、体力を、今度は勉強に活かすよう、必死になって机に向かい、なんとか奇跡的に医学部に進学が決まった時、その友人と抱き合って喜んだことは、今でも忘れられません。
そしてこの度、政治の道を志すにあたり、柔道の師匠に報告申し上げました。師匠はじっと話を聞き、仰いました。「武道の教えで『守破離(しゅ・は・り)』がある。まず、伝統の型を極め、徐々にその型を破り、独自の新たな型を生み出すということだ。君は、医療現場、政策の道で働いてきたが、新たに政治の道を志すことは、まさにその機が熟したということで、その道が君の使命ではないか。」その先生のお言葉に押され、私は政治の道を進む決意を新たにしました。
柔道の精神である『柔よく剛を制す『』心技体』、そして『守破離』は、日々の精神的支柱となっています。この武道で養った精神を常に心に、地域、いばらき、国のために、全力で頑張る決意です。